地無し尺八道場・『地無し尺八について』

【地無し尺八とは】

・地無し尺八とは、地付き(或いは「地盛り」「地入れ」)尺八に対し、地を入れていない尺八のこと。

・節は抜いただけで、音律を取る以外は、あまり削り取らない。歌口を削り、指孔を開ける。竹の内部を、との粉や漆で調整しない、地を入れない(湿気の滲入を防いで管内を保護するために、管内形状に沿って漆を塗ることもある。これには防虫効果もある。漆塗りは、地を附けて形状を変えることとは本質的に異なる)。

・中継ぎがなく、一本ものの尺八(延べ管)。

【地無し尺八の特徴】

・遠音が効き、まろやかで、やわらかい音質。

・基本的には、独奏用(地付き尺八に比し、音量は弱く、音の立ち上がりが遅い)。

・竹の特徴が音に出るので、一本一本に個性や特徴がある。

・(地付き尺八は、音の均一性のために、節を削り取り、竹の内部を、漆で調整する、地を入れる。このため、音は安定するが、竹の自然な音は失われている。箏や三弦との合奏上からは、それが求められる)。

【地無し尺八道場】

・地無し尺八を吹くことを練磨し鍛える。これを“吹禅”という。

・地無し尺八の良さは、長管にある(二尺~二尺三寸以上)。

・尺八の音律を会得するために、最初はまず、木管尺八や地付き尺八で、基本の音を押さえたほうがいいかもしれない。

・最初から、高価な尺八を求めることはない。最初は、安価なもので十分。高価なものが良いものとはいえないこともある。この点は、初心者は注意が必要。ある程度の価格の尺八は、基本ができてから、自分で選べばいい。地無し尺八にも、手ごろな価格のものがある。

・尺八の二大流派には、琴古流と都山流がある。初心者には、どの流派が自分に向いているのか判らない。師匠や教室を選んだら、それが何派であるということになる。最初から流派を決めるのではなく、少しフリーで尺八の知識を得て、それから流派を選んだほうがいい。流派にとらわれず、尺八の基本を学ぼう。地無し尺八をやるかどうかも、その後で決めればいい。